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ショッピがでていったのを見計らって部屋を調べてみる。
クローゼットにはドレスしかないし、宝石のついたきらきらと輝くネックレスやイヤリングがたくさんドレッサーの上にある。
本当にどういうことなんだろうか…。
『ん？鍵かかってる』
ドレッサーの次に調べた机の、隣にある引き出しの一番下が空かなかった。
『一番上と二番目は何にも入ってなかったのに』
そう首をかしげていると、扉からコンコンと音がしてショッピが入ってきた。
もうちょっと部屋を調べたかった。
shp「Aお嬢様。氷、持ってきました」
そういって氷を頭にのせてくれた。
shp「次からぶつけた時すぐに言ってください」
『分かった』
返事をして頭が傾いたからか氷が落ちてきそうになった。
shp『ちょっ』
氷をとろうとしたのだろう。ショッピの手が俺の頬の近くに伸びた。
『あ』
動きがスローモーションになったように感じる。監督生に触れられて火傷した時の激痛を思い出した。手のひらの痕が赤くなって冷やしても冷やしてもずっと引かなかった、あの痛みを。
『ひっ…』
体がビクッと震えてショッピの手を避けてしまった。
shp「え？」
誰にも支えられなかった氷が落ちていく。ゴトッという音が俺が思ったより部屋に響いて驚いた。
shp「お、じょう…さま？」
目の前の紫色の瞳が揺れている。
ショッピのことを傷つけてしまったと、何故かすぐに分かった。
『ショッピ』
落ち着け、俺。今はもう人魚じゃない。人に触れただけで火傷はしない。落ち着くんだ。
shp「はい」
俺の目を真っ直ぐ見つめてきた。紫色の瞳に吸い込まれそうな気がした。
『ごめん、びっくりして』
俺はおそるおそる、ショッピの手に触れた。ショッピの手は少し冷たくて反射で手をひこうとすると、ショッピは確かめるように手を握ってきた。さっきより温かい。
『あ、すんませ…』
しばらく手を握っていたショッピは、そう言って手を離すと部屋の窓の方へ行き、ポケットからライターと煙草を取り出した。
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ghost(プロフ) - froggy さん» この子がこれから幸せに過ごせるのか、それを楽しみながら見届けてくれたら嬉しいです！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: cb648d198f (このIDを非表示/違反報告)
ghost(プロフ) - シャドウさん» そう言って下さって嬉しいです！結末ははっきり決めてませんが、もっと面白くできるよう頑張るので楽しみにしていてください！ (2023年1月3日 23時) (レス) id: cb648d198f (このIDを非表示/違反報告)
froggy - 主人公くん、どうか幸せに過ごせますように、、 (2022年11月21日 17時) (レス) @page26 id: 6cf2e660e4 (このIDを非表示/違反報告)
シャドウ(プロフ) - 面白い！これからの展開がどうなっていくのか楽しみです！ (2022年10月7日 21時) (レス) @page7 id: f166cafd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ghost | 作成日時：2022年10月4日 0時
