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『すみません、せっかくのお休みなのにこんな…』
高「いいのいいの！むしろこいつに運転させる方が心配だよ！」
怖くてうかつに街中歩けない！なんて
随分な物言いで運転席に座っている高地。
文句言ってやりたいけど、
今日ばかりはさすがに借りが大きすぎて
ぐっと飲み込んだ。
まさか本当に行き帰りの運転手をしてくれるなんて。
しばらくは頭上がんねぇな。
高「じゃ、俺も他遊びに行ってるから帰り連絡して。」
大「うん、ありがとう。ほんと助かる。」
高地と別れてAの車椅子を押しながら会場に入る。
壁に投影されてループする映像は、今ちょうど冬の終わり頃。
雪が溶けて床に緑がちらほら芽吹いている。
『なんだか最初の頃を思い出すね。』
大「うん、」
初めて会ったのは、
ちょうどこんな冬から春を迎えるような時期だったね。
大「俺は、運命の出会いだと思ったよ。」
あの日も、
今もね。
どこかに転がってないかなー、なんて求めたそれを
君は俺にくれたの。
『私結構不審者じゃなかった？』
大「一瞬本当に知り合いかと思ったもんなぁ。
こんな可愛い子忘れるはずないのにーって。」
『ふふ、なにそれ。』
もう知らない人について行ったらだめだよ、って
まるで子供に言い聞かせるように優しく言うんだ。
大「うん、行かない。」
俺はAだからついて行ったんだよ？なんて
ちょっと言い返したい言葉も、
なんでか喉が詰まって出てこねぇや。
大丈夫？
君の目に映ってる俺、ちゃんと笑えてる？
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綾鷹(プロフ) - 1203さん» ありがとうございます(;_;)泣いて頂きたいお話を書いていたので本当にうれしいです！ (2020年5月5日 23時) (
レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 美月さん» なんてうれしい…(´；ω；`)ありがとうございます！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 綺星さん» 最後まで読んで下さってありがとうございます！これは私も書き終わった瞬間何かスッと燃え尽きた作品なのでそう言って頂けると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
1203 - めちゃくちゃ泣いてしまいました。素敵な作品ですね。 (2020年4月4日 15時) (レス) id: bea00c8748 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - めちゃくちゃおもしろかったです。 とても感動しました。 (2020年3月27日 14時) (レス) id: 2c7dc2e191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2019年8月11日 7時
