61 Hokuto ページ11
父さんに呼ばれて、
Aちゃんの部屋から少し離れた廊下へ来たけど…。
なんだかすごく深刻な顔をしていて。
不安に耐えきれずに用件を急かした。
北「？！今なんて…」
「大我くんが警察に捕まった。」
父さんの言ったことはとても信じられなくて。
見かけによらずめちゃくちゃ破天荒なやつだとは思っていたけど、
警察の厄介になるなんてそんな…
ましてや今はAちゃんだってあんな状態のに…。
北「一体何があったの？」
「Aちゃんのお父さんを殴って通報されたらしい。」
北「なっ、」
なんでそんなことに？
…というか、なんで京本がAちゃんの父親と接触できたの？
北「まさか父さん…」
「…うん、教えた。今日ここに来ること。
この間から大我くんに、Aちゃんのお父さんのことをずっと聞かれていてね、」
“あの親子は揃って不器用だから…、
大我くんもなにか思うことがあったのかもしれない”
何度か頼まれていたらしい。
Aちゃんの父親の連絡先を教えるか、
彼女に会いに来るよう説得してほしいって。
だけどまぁ、当然そんなもの教えられるわけもなく。
説得するにしたって、
患者やその親のプライベートなことにまで
主治医と言えど強く口出しもできないし。
声はかけてるんだけどね、って
京本が望むような結果の出ない日々が続いていて。
だけど今日、入院費の支払いで
Aちゃんの父親がここに来ると言い出して。
「受付に来ることを教えちゃったんだ。」
父さんは長いことAちゃんと父親、
その二人を見てきたから…
なんとか最期だけでも関係を修復したかったんだろう。
誉められたことではないけれど…
責められない。
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綾鷹(プロフ) - 1203さん» ありがとうございます(;_;)泣いて頂きたいお話を書いていたので本当にうれしいです！ (2020年5月5日 23時) (
レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 美月さん» なんてうれしい…(´；ω；`)ありがとうございます！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 綺星さん» 最後まで読んで下さってありがとうございます！これは私も書き終わった瞬間何かスッと燃え尽きた作品なのでそう言って頂けると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
1203 - めちゃくちゃ泣いてしまいました。素敵な作品ですね。 (2020年4月4日 15時) (レス) id: bea00c8748 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - めちゃくちゃおもしろかったです。 とても感動しました。 (2020年3月27日 14時) (レス) id: 2c7dc2e191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2019年8月11日 7時
