after story�� ページ49
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樹「ただいま」
「おかえり」
樹「なんか機嫌悪くない？」
「全然普通」
本当は全然普通じゃない。
冷静じゃいられない。
とりあえず自分の気持ちを落ち着かせるために先に一人でお風呂に入った。
寝室のベッドの上でうつ伏せになって顔だけ横に向けて考え事をしてると、お風呂からあがった樹くんが来た。
私の隣に横になり、ジッと私の顔を見てくる。
「なに…」
樹「そっちこそなんかあったでしょ」
私は反対側を向いた。
「…の、…なのに、」
樹「えっ？」
「私の樹くんなのに、」
樹「なんの話？」
「新曲のMV見た。カッコよかった。でも嫌だった…。」
樹「見てくれたんだ。ありがとう。」
「相手の人のこと気になったりしてないかなーとか、仲良くなったのかなーとか、たくさん話したりしたのかなーとか、連絡先交換したのかなーとか…」
樹「……」
「樹くんが女の人と絡んでるのあまり見ないから変な方に考えてた凄く嫌な気持ちになった。樹くんも新曲も凄く良かったのに、こんなこと考えちゃう自分が嫌だ…」
言い終わるとグイッと腕を引っ張られ、体を上に向けられた。
私の上に股がってる樹くんは私を見てニコニコ…いや、ニヤニヤしてる。
樹「ヤキモチだね、可愛い」
「そんなこと…」
樹「俺だってカレンがドラマや映画で俳優さんとイチャイチャしてたら仕事だからって自分に言い聞かせてもヤキモチ妬くからね。」
「そうなの？」
樹「うん。だからお互い様。ヤキモチ妬くってことはそれだけ好きってこと。」
「…樹くんのこと大好き」
樹「知ってる」
「これからもヤキモチ妬いちゃうけどいい？」
樹「いいよ。俺も妬くからね。」
「うん。」
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年11月11日 22時
