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itsuki.
カレンちゃんには一緒にいなくていいって言われたけど、やっぱり気になる。
始まってすぐに部屋を出ていってしばらくすると戻ってきた。
お皿に料理をのせてバーカウンターの席へ。
一人モクモクと食べてる。
北人「だーれ見てんの?まぁ、聞かなくても分かるけど!」
樹「じゃあ、聞かないでくださいよ」
次にカレンちゃんを見た時は涼太さんと楽しそうに話していた。
すぐ帰ると言ったわりにはしっかりご飯食べてるし、この間は飲んでなかったお酒もしっかり飲んでる。
樹「あっ…」
お皿に向かって手を合わせたと思ったらバーカウンターにいる店員に会釈した。
あれは帰るやつだ。
壱馬「行ってきたら?」
樹「えっ?」
壱馬「ぬけてもバレへんやろ」
慎「家まで送ったらどうですか?」
北人「いけ!樹!」
いやいや、北人さん、もう酔ってるし。
壱馬さんたちに“すいません”と一言言って俺も店を出た。
「っ、だから嫌いなの、」
『知ってるよ。アイツとは知り合いだからアイツがしたことも、それが理由でこういう飲み会が嫌いになったのも知ってる。』
ふと聞こえたカレンちゃんの声と男の声。
声からしてカレンちゃんの様子がおかしいことに気付き、足が速まった。
樹「何してるんですか?」
壁にもたれるように立ってるカレンちゃんの腕を掴んでる男。
この人、最初の親睦会の時にしつこかった人だ。
カレンちゃんの様子からしてあまり良い状況でないことは確かだった。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年11月11日 22時