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itsuki.
「あ、あの、樹くん!」
樹「なに?」
「手……」
離さなかったのわざとだし。
予想通りカレンちゃんは少し顔を真っ赤にしてた。
そんな姿も可愛いと思う俺は相当だな。
俺は手を離し、カレンちゃんと向き合った。
樹「なんで今日そんな格好なの?」
「やっぱり気合い入れすぎたかな?」
樹「気合い入れてきたの?」
「せっかくのライブだし、樹くんに会えると思って色々考えてたらこうなっちゃった。」
樹「……似合ってる」
「本当!?」
樹「うん。でも、俺あんま露出するの好きじゃない。」
「えっ、これ露出に入る?」
樹「そんな肩がっつり出てるの好きじゃない」
「そっか…じゃあ、今度から気を付けるね、」
樹「まぁ…俺の前だけだったら別にいいけど」
「……///」
一体俺は何を言ってるんだ。
別に俺が言ったことは嘘じゃない。
でも、今の会話ってどう考えても付き合ってるカップルの会話だろ。
まぁ、カレンちゃんの反応を見る限り、嫌われてはないと思う。
樹「みんな待ってるし行こっか」
「うん」
俺は持っていたタオルをカレンちゃんの肩にかけた。
「ん?なに?これ?」
樹「少しでも肩見えないようにしただけ」
「あ、ありがとう、」
樹「帰るまで取っちゃダメだよ」
「分かった」
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作者名:LALA | 作成日時:2022年11月11日 22時