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itsuki.
樹「……」
コーヒーを飲んで一度自分を落ち着かせた。
改めて思うけど、どういう状況?
一緒にタクシーに乗って運転手に行き先を伝えたまではよかった。
すぐに肩に重さを感じ、隣を見ると俺によりかかって寝てるカレンちゃん。
行き先もざっくりだったから家がどこか分からない。
俺も運転手も困り結局俺の家に連れて帰ってきた。
そして今、カレンちゃんは俺のベッドでスヤスヤと寝てる。
その前に全然起きないんだけど。
なに、カレンちゃんって一度寝ると朝まで起きないタイプ?
明日仕事大丈夫かな。
でも全然起きないから、とりあえずこのままにしておくか。
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樹「あっ、おはよう」
「お、おはようございます、えっと、昨日何が……」
樹「タクシー乗ってすぐ寝ちゃったからうちに連れて帰ってきた。」
「えっと、」
樹「大丈夫、何もしてないから。」
俺がそういうと凄くホッとした顔をしてた。
今日の仕事は昼かららしい。
俺はコーヒーではなくカレンちゃんが飲めるカフェオレを入れた。
樹「はい」
「ありがとう」
樹「カレンちゃんって一度寝たら起きないタイプ?」
「ううん、起こされたら起きる」
樹「昨日全然起きなかったんだけど」
「あー、昨日は……」
なぜか急に喋らなくなった。
聞いてみたけど酒を飲んだからっていうわけでもなさそう。
樹「あと、あのスタッフと話してるの聞こえたけど、カレンちゃん飲み会嫌いなの?あの人はその理由知ってるっぽかったけど。涼太さんも言ってたけど、カレンちゃんって外では全然お酒飲まないんだって?もしかしてあの人が言ったことって何か関係してる?」
「…樹くん、するどすぎて嫌だ」
そう言ってカフェオレを一口飲んだ。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年11月11日 22時