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itsuki.







樹「なんで急にそんなこと言うんだよ」

「昨日ね、資料取りに行った時に交通部の人が来て、いきなり壁に押し付けられたの」

樹「えっ…あっ、だからあんなに顔色悪かったのか…」

「なんで私ばっかこんな目にって思った。前に進まなきゃって思ってたけど、体が全然受け付けない。このままじゃダメだっていつも思ってたの。」

樹「カレン…」

「また昔みたいな目に遭ったら、また昨日みたいなことになったら、これから先、何があるか分からないし、怖いけど怖いのをなくすにはコレしかないかなって。」

樹「だからって別に抱かなくても、」

「そうじゃないとダメなの。怖くないって体が分からないとダメなの。こんなこと樹にしか頼めないの。」

樹「こんなバカなお願い、」

「バカだって分かってる。自分が言ってることも樹に頼んでることも全部バカだって分かってる。でも、どうしても樹じゃなきゃダメなの。樹ならたぶん大丈夫だから、樹なら怖くないから。」







そんなこと急に言われても困るし無理だ。

カレンの気持ちは分かるし、確かにその行為が怖くないって体が分かったら今よりも少しは気持ちが楽になるかもしれない。

でも恋人同士でもない俺たちがやるのはおかしい。







「樹は今好きな人いる?」

樹「いないけど」

「ならよかった。いたら申し訳なかったから。」

樹「いないと申し訳ないって思わないのかよ」

「思うけどいない方が少しは罪悪感が減るでしょ?」





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作者名:LALA | 作成日時:2023年1月14日 18時

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