ある日のリモート会議 ページ21
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kazuma.
陣「おーい!カレンー!聞いてるかー!?」
「へっ!?なんですか!?」
陣「打ち合わせ終わりやけど、他なんかないかーって!」
「あっ、ないです!ないです!」
陣「ほな、今日の打ち合わせはこれで終わりな!」
Zoomでのリモート会議が終わって終了ボタンを押す。
そしてすぐに鳴るグループLINEのビデオ通話。
俺はすぐに開始ボタンを押した。
次々と画面にメンバーが映り、すぐにカレン以外のメンバーが集まった。
陸「はい!本題!カレン本当に大丈夫!?」
慎「めっちゃボーッとしてましたね」
力矢「陣くんが叫ばないと全然聞こえてなかったもんね」
話すのはカレンのこと。
最近のカレンはどこか上の空。
元気とは言うけど元気ないのは分かってる。
今日なんて最近の会議の中でも一番酷かった。
だからこそみんなも心配してる。
陣「ほんま心配やわー」
樹「俺の予想、壱馬さんに会えなくて寂しいとかじゃないですか?」
壱馬「おぉ、さすが樹、正解」
去年ハイローの撮影や試写会とかで忙しくてなかなか会えなかった時にカレンが“寂しい”と言った。
その後も一度だけメンバーとの飯会で酔った時に言ったけど、それ以降はない。
連絡も取ってたし、前よりもお互いの家に泊まることも増えた。
だから特に何もなく過ごせていた。
ただ、この自粛期間が長くて直接会えないから、カレンの寂しさは限界に来てるようだ。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年12月4日 18時