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kazuma.
カレンからそんな言葉が出てくるとは思わなかった。
今まで昔の彼女の話なんかしたことないし、むしろ聞かれたこともない。
メンバーでそういう話になったことはあるけど、カレンは興味なさそうやった。
目の前では“言ってしまった”という顔をしているカレン。
壱馬「ふーん、気になってたんや」
「それは、やっぱり気になりますよ…私よりも経験豊富だし、それに壱馬さんはカッコイイから…」
壱馬「あれ、めっちゃ素直やん、どうしたん？」
「素直にならないと嫌われるかと思って…いや、素直になったらただの重い女になりそうなんでやっぱり辞めておきます…」
壱馬「なんで辞めるん？辞めんでええやん。どんなカレンも好きやしどんなカレンも受け止めるで。ていうか、カレンより俺のが嫉妬深いし重い男やで気にせんでええで。」
「えっと、じゃあ、少しずつ頑張ります…」
話は終わって、夜も遅いからカレンは泊まっていくことになった。
ベッドに入り、俺は明日の予定を確認するためスマホを触る。
壱馬「めっちゃ視線感じるんやけど」
「気にしないでください」
スマホを触ってるとカレンから感じる視線。
そんな見られたら気になるわと思ってると、カレンの手がそっと俺の手に触れた。
壱馬「ん？どうしたん？」
「まだ見ますか？」
壱馬「もう終わったで」
スマホをサイドテーブルに置くと、今度は俺の手をギュッと握ってきた。
なんかあったんかなーと思ってカレンの頭を撫でるとふと目が合った。
その目を見てなんとなく分かった。
壱馬「なんや、甘えたいん？」
俺がそう聞くとカレンはコクンと頷いた。
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年10月15日 19時
