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ずっと考えてた。
真っ直ぐ気持ちを伝えてくれる壱馬さんに対して私は何を伝えられてるんだろうって。
壱馬さんと正反対の性格。
最近はそんな自分が嫌で仕方ない。
壱馬「なんか言ってや…」
「か、壱馬さん…」
壱馬「ん?」
「…私と別れてください」
壱馬「はっ!?」
ここ数日考えていて私が出した結論はこれだ。
篤志さんにも言われたけど、私は壱馬さんに素直になれない。
自分の弱さを見せれてない。
きっと私と壱馬さんは上手くいかない。
そんなのずっと昔から分かっていたけど、ただ“好き”という気持ちだけが先走っちゃっただけ。
突然の言葉にもちろん壱馬さんは驚いてる。
壱馬「なんでそうなるん?俺ほんまになんかした?したんやったら言って?直すし、カレンを困らせるようなことせんから。」
「…そういうのがダメなんです、」
壱馬「えっ?」
「最初は一人が心配だからって泊まってくれたあの日、壱馬さんが一度家を出た時に、壱馬さんに嫌われたって思った。私から離れていく、私は一人になる。そう思ったから怖くて泣きそうになったんです。」
壱馬「あん時…待って、俺は絶対カレンから離れんし一人にせんから。」
「素直に自分の気持ちを言える壱馬さんが羨ましいです。壱馬さんは私にないものを持ってます。素直に何も言えない私なんかといると壱馬さんに迷惑かけてしまいます。」
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作者名:LALA | 作成日時:2022年10月15日 19時