Only One Girl 5 (ページ5)

今日:47 hit、昨日:96 hit、合計:109,278 hit

＊ページ5

.

riku.

俺はすぐそばにいた樹と他のメンバーに目で合図した。

樹はカレンを連れてスタッフさんから一番遠い楽屋の端っこに連れてった。

その周りには翔平と海青、年下組が集まりカレンを守る体勢に。

壱馬と北人と翔吾が入口付近に立ち、健太と瑠唯と山彰はスタッフさんから程よい位置で待機。

俺と力矢さんと陣くんはゆっくりスタッフさんに近付いた。

力矢「あの、すいません」

『はい、なんですか？』

力矢「単刀直入に聞きますが、車で何してたんですか？」

『何もしてないですよ。寝てるカレンさんを起こしに行っただけです。』

陸「おかしいな、マネージャーは俺たちに頼んだんだけど。」

陣「それに“車”としか言うてないのに、なんで俺らの車やと思ったんですか？自分の車かもしれへんのに。カレンが車で寝てるのは俺らしか知らへんのに。」

『…チッ』

陣くんがそう言うと、スタッフさんは舌打ちをして楽屋を出ていこうとした。

まぁ、すぐ山彰たちに掴まってて床に押さえつけられたけど。

力矢「スマホどこですか」

『……』

陣「スマホどこかって聞いてんねんけど」

『…ズボンの右ポケット』

健太がスマホを見つけ俺に渡した。

ロックはかかってなくてすぐに写真フォルダを見つけた。

そこにはさっき車で寝てたカレンの寝顔が何枚もあった。

.