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kazuma.
樹「カレンの家族というか昔の話については以上ですかね。」
北人「あっ、ねぇ、さっきカレンが“今日だけはそっとしてほしかった”って、どういう意味？」
樹「あっ、大事なこと忘れてました。今日、2月6日はおじいちゃんとおばあちゃんの命日なんです。“亡くなった年は違うのに同じ日に亡くなるなんて運命だ”ってカレン言ってました。たぶん今も屋上で海青と一緒に空を見てますよ。この日だけは絶対空を見上げて二人に一年分の出来事を話すって決めてるみたいです。」
俺、そんな大事な日にカレンに酷いこと言うてしまったな。
陸「話してくれてありがとう。俺らはどんなカレンも受け止めるよ。」
樹「ありがとうございます。カレンはいつまでも我慢を覚えてたらダメなんです。もっと素直になってもっとワガママ言ってもっと甘えないとダメなんです。そうしないと自分が苦しいだけです。俺はきっとメンバーなら受け入れてくれるって信じてます。」
確かに樹の言うことは分かる。
出会った時から今日までずっとカレンは俺らとの間に1つ壁があった。
でもその壁のせいで仲が悪いとかそういうことはない。
普通に仲良くて普通に楽しく過ごしてる。
何度もその壁を壊そうと思ったこともあるけど、その壁は薄く見えて何重にも重なっていた。
龍「カレンさんがワガママ言ってるとこなんて見たことないかも」
慎「たまにリーダーとかに言ってるのも甘えてるっていうかただのお願いだし」
樹「カレンは相手のことを思いすぎて上手く甘えれないだけなんで」
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海青「戻りました〜」
スタジオに戻ってきた海青とカレン。
俺はすぐカレンの元へ言って深く頭を下げて謝った。
壱馬「ごめん、何も知らなかったから酷いこと言ってカレンを傷付けた、本当にごめん。」
「頭上げて下さい。私、あれぐらいで傷付いたりしませんから。」
壱馬「俺らには嘘つかんでええから、我慢せんとなんでも言うてほしいし、いつでも甘えてええから。」
「……ちょっと傷付いたけど今回だけは許してあげます」
この日、俺らとカレンの壁が壊れた瞬間だった。
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年9月25日 14時
