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kazuma.
翔吾「いっちゃんたちはいつそのこと知ったん?」
樹「ちょうどおばあちゃんが体調悪くて入退院繰り返してる時かな。たまたまこっちに来てて夜遅くなって帰れなくなった時にカレンが“うちに泊まったら”って言ってくれて泊まりに行きました。」
翔平「ちなみにその時はわたくしも泊まらせていただきました」
樹「急だったし家の人に悪いって一度断ったけど、“家に誰もいないから大丈夫”って。なんかそう言った時のカレンが寂しそうだったから翔平と泊まりに行ってその時に話を聞きました。」
翔平「ちなみにその時は二人はまだ付き合う前でこざいます」
樹「ちょっと黙っててくれる?」
翔平「お口チャックしておきます」
それから三人は前以上に仲良くなったってわけか。
で、知らない間に樹がそのカレンの“孤独”っていう殻を破ったわけか。
樹「カレンさ、俺らの前でもイイコ演じてるんですよ。ずっといろんなことが溜まってたみたいで昨日は久しぶりに話を聞いてとことん甘やかしました。今思えば、別れてから昨日までずっと誰にも甘えてなかったんじゃないかなって。」
翔吾「でも両親やマネージャーがおるやん」
樹「きっと心の安心感が違うんだと思います。俺らだって家族や友人、恋人、人によって見せる姿って違いますよね?それと一緒だと思います。」
壱馬「それってさ、樹と別れてからカレンはまた我慢を覚える子になったってこと?」
陣「壱馬、その言い方はよくないで」
壱馬「だってそうやろ?樹と別れんかったら、カレンは変な我慢覚えんかったし、どっかで甘える場所が必要なんやったらなんで別れたん。」
樹「俺たちはちゃんとお互い納得して別れて、今だってお互いの気持ちがどこに向いてるかは分かってます。だからこそ今のカレンが本当の自分の姿を見せれる人が俺じゃなくて他にいることだって分かってるんです。まだ向こうの気持ちが分からないからカレンは俺のところにくるだけです。カレンの恋を応援するつもりだったけど、今のままだったらその人と一緒になることは反対しますけどね。」
翔平が言うように、樹とカレンの関係は俺らが思ってるよりもずっと特別な関係だったようだ。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年9月25日 14時