別れの危機！？ ページ22
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「お疲れ様です！今日はありがとうございました！」
雑誌の撮影が終わった。
着替えてマネージャーの車を待ってると女のスタッフさんに声をかけられた。
『カレンさん、お疲れ様です』
「お疲れ様です」
『今少しお時間いいですか？』
「大丈夫ですよ」
『実は……』
そう言ってスタッフさんはスマホの画面を私に見せた。
そこには今目の前にいるスタッフさんと壱馬くんが写っていた。
「えっと、これは…？」
『この間たまたま仕事で一緒になって、スタッフ何人かでご飯に行ったんです。飲みすぎた私を家まで送ってくれました。』
確かにそこには彼女の背中に手を添えタクシーに乗り込む壱馬くん。
「そうですか、壱馬さんは優しい人ですから。」
『タクシーの中でもずっと肩を貸してくれました。細いのにしっかりと鍛えててたくましかったです。』
「…それ、いつですか？」
『4月XX日ですけど』
その日は確かに壱馬くんからまこの家に泊まるって言われて帰って来なかった日。
この人とは一緒いなかった。
まこの家にちゃんと泊まってた。
そう思いたい。
「それを私に言ってどうするんですか？」
『別にどうもしませんよ？ただ壱馬さんの体は良かったって言いたかっただけですから。』
「…そんな肩貸してもらったぐらいで何を、」
『確か、右肩甲骨のこのあたりにホクロがひとつ』
なんでそんなこと…
『そんな驚かなくても。体見たんだから知ってるに決まってるじゃない。』
「っ、」
『あっ、私そろそろ行かなきゃ。あとこれプレゼントです。では、失礼しますね。』
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作者名：LALA
| 作成日時：2023年2月15日 21時
