氷姫登場 ページ47
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makoto.
今日はMV前の最終リハ。
それなのに全員が納得のいくダンスができない。
力矢さんが抜けて客観的に見てアドバイスをくれるけど、それでも上手くいかない。
力矢「俺が思ったのはそれだけだったんだけどなー…」
陣「上手くいかんな…」
山彰「一旦今撮った映像を全員で見直してからやり直す？」
力矢「うん、そうしよっか」
みんなが前に集まろうとした時、
「翔平」
翔平「ん？どうした？」
「2Aメロ、左いきすぎ」
翔平「えっ？」
「えっ？じゃなくていきすぎなの」
翔平「あっ、はい…確認します」
「あと健太さん、1サビ前、あと2歩ぐらい前に出てるといいです」
健太「マジ？」
「はい」
ついさっきまで一緒に踊ってたはずのカレンさんが急に指摘をした。
言われたことに注意しながらみんなで映像を確認すると確かにカレンさんの言う通りだった。
陣「ほんまや」
力矢「よく気付いたね」
「踊りながら意識だけはみんなに向けてたんで」
山彰「すごっ」
カレンさんに言われたところと今みんなでチェックして思ったところを修正してリハをしたら完璧だった。
翔平「カレン！ありがとな！」
健太「俺もありがとう」
「いえ。健太さんはいいとして翔平はもっと気を付けな。いつもよくズレてるから。」
翔平「す、すいません…」
なんか今日のカレンさんは凄く翔平さんに当たりが強い。
ていうか、なんか冷たくて無表情で怖い。
龍「ねぇ、カレンさん、いつかの女のスタッフさんの時みたいに冷たくない？」
慎「確かに…」
昂秀「怖い怖い怖い、今日は話したくないっ！」
拓磨「あんなカレンさん見たくないっ！」
改めて無表情のカレンさんを見ると怖いと思った。
声には出さないけどきっと俺たちは同じことを思った。
カレンさんを怒らせてはいけないと。
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年9月19日 11時
