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kazuma.
陸「カレン、背中ぶったけど大丈夫?」
「あっ、大丈夫です!」
そう笑顔で言った。
さっきまでの冷たくて怖いカレンはいないけど、その笑顔はどこかぎこちなかった。
それはどこか無理してるようやった。
壱馬「なぁ、ほんまに大丈夫なん?」
樹「無理しない約束だろ?」
俺と樹が言うとカレンは静かに肩を震わせた。
そんなカレンの背中をさする陸さん。
「…聞き飽きたけど慣れてないです、弱くないって言ったけど強く見せてるだけです、そうしないと自分が本当に潰れそうだから、だからっ……」
陸「うん、もういいよ、カレンの気持ちは分かったから。」
「自分のことはどうでもいいんです。みんなのことを言われるのが一番嫌で辛いんです。だから、私はみんなの為だったらみんなを守る為だったらなんだってするんです。」
その時のカレンの言葉を聞いて俺らは約束した。
きっとカレンはこれから先、また同じことがあったら同じことを繰り返す。
カレンのランペにかける思いは知ってる。
だからこそ俺らがカレンの居場所を守る。
カレンに二度とあんな冷たい表情はさせないと。
カレンはいつでも笑っててもらうと。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年9月19日 11時