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隆二「そこ座ってて、あったかい飲み物持ってくる」
「あっ、ありがとうございます…」
今市さんの家に入ったのは初めて。
意外と綺麗だなーと思ってるとキッチンの方で話す今市さんと登坂さんの声が聞こえた。
隆二「臣、」
広臣「分かった、帰るよ」
隆二「悪ぃな」
広臣「気にすんなって。その代わりちゃんと話せよ?」
隆二「うん」
広臣「報告待ってるからな〜」
登坂さんは私に笑顔で“バイバイ”と言って帰って行った。
隆二「ミルクティーないからカフェオレだけど飲める?」
「大丈夫です、ありがとうございます…」
マグカップを受け取ると、今市さんは私の横に座った。
何を話そうか迷ってると、先に口を開いたのは今市さんだった。
隆二「どうしてストーカーされてること言ってくれなかったの?」
「気のせいだと思って…」
隆二「俺、前に言ったよね?カレンちゃんに何かあったら平常心じゃいられないって。」
「はい…」
今市さんは私の首もとに手を伸ばした。
隆二「ココ…キスマーク付いてる」
「えっ…」
隆二「これだけでもムカつくのに、それ以上されてたらマジであの社長ぶん殴ってたよ。」
「なんでそこまで、」
隆二「分かんない?」
私が自惚れてるだけかもしれない。
でも、そうであってほしいと思ってる自分もいる。
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作者名:LALA | 作成日時:2021年11月2日 0時