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「えっと、誰ですか?」
『COSMOSの立花です。隆二の“元カノ”。』
隆二くんの元カノ。
私と全然タイプが違う。
『で、隆二の彼女?』
「そうですけど…」
『ふーん』
そう言って立花さんは私を上から下まで見る。
『こんな女のどこがいいのかしら』
「あの…」
『こんな色気もないちんちくりんなガキ。隆二が満足できてるとは思えないわ。』
「そんなことあなたに言われる筋合いないんですけど」
『じゃあ、隆二がどこ触られると一番感じるか答えてみなさいよ』
「それは…」
『答えられないの?ほら、全然隆二を満足させれてないじゃない。あっ、もしかしでまだだった?』
「っ…」
『あら図星。まぁ、こんなガキに魅力もなんもないか。ちなみに私は付き合ったその日に激しく愛してもらったわよ。隆二って本当にテクニシャンよね。今でも私の体が隆二を求めてるの。』
「……」
『隆二は返してもらうわね』
それだけ言って立花さんはトイレを出ていった。
溢れそうな涙を必死に抑えて私は隆二くんのところに戻った。
「なんで…」
隆二くんの隣は私の場所のはずなのに。
そこにはさっきの女がいてベタベタ隆二くんに触ってる。
リサ「なに、あの女」
剛典「あー、あれはCOSMOSの立花さん。隆二さんの元カノだね!」
リサ「はっ!?元カノ!?」
剛典「って言っても、別れたの3年ぐらい前の話だし。別れてからカレンちゃんと付き合うまで誰とも付き合ってないよ?」
「ふーん」
私は隆二くんの方には行かずにバーカウンターに座った。
リサ「あれ?戻らないの?」
「いい、ここで飲む、飲みまくってやる」
あれから私は岩田先輩とひたすらお酒を飲んだ。
気付けば上手く喋れないほど飲んでいた。
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作者名:LALA | 作成日時:2021年11月2日 0時