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土曜日。
昨日の夜はパックをしていつもよりも早めに寝た。
ベージュの花柄マキシ丈ワンピ。
ドレッサーの前に座っていつもよりも丁寧にメイクをしてヘアアイロンで髪をゆるく巻いてポニーテールにした。
「よしっ、準備できた」
せっかく誘ってもらったんだから私も頑張らなきゃ。
ピーンポーン…
この間よりも早い9時半過ぎ。
今市さんが迎えに来た。
隆二「おはよう!朝早くに誘ってごめんね?」
「大丈夫です!」
一緒にエレベーターを降りて向かったのは地下駐車場だった。
隆二「はい、乗って!」
「車ですか?」
隆二「うん。行きたいところがちょっと遠いから。電車でもいいけど、せっかくだからドライブしながら出掛けようかと思って!」
助手席のドアを開けてくれて私はそのまま助手席に乗った。
運転席に乗り込んだ今市さんはエンジンをかけて車を走らせた。
「どこに行くんですか?」
隆二「着いてからのお楽しみ〜」
車は高速の入口に入ってさっきよりもスピードを出して走る。
特に話をすることもなく音楽だけが流れる。
口ずさみながら運転してる今市さんはカッコイイ。
ていうか歌上手。
「これって三代目JSBの曲ですよね?」
隆二「そうそう!俺好きでよく聞いてるんだ!」
気付けば高速を降りて着いた場所は……
「八景島シーパラダイス!」
隆二「そう!水族館に行こうかと思って!」
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作者名:LALA | 作成日時:2021年10月30日 19時