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広臣「それにカレンちゃんに辛い思いさせたのは俺の責任でもある」
「どうしてですか?」
広臣「元々切る予定だったからカレンちゃんを連れていく必要はなかなったんだ。短い間だし大丈夫だって…俺の考えが甘かった、本当にごめん。」
そう言って登坂は立ち上がって私に頭を下げた。
「そんなっ、辞めてください、頭上げてください!登坂さんは何も悪くないです!」
直人「そうだよ。今回のことは臣もカレンちゃんも悪くない。悪いのは全部あのハゲ親父だ。」
涼太「部長、ハゲ親父って…」
直人「えっ、だってどう見てもあれカツラでしょ!?ハゲ隠してんのバレバレじゃん!」
広臣「まぁ俺もずっと思ってましたけど…笑」
正直私も思ってた。
近くに寄ってきたときによく見えるんだけど、たまにズレてるんだよね。
直人「たぶん明日にでもうちの社長があっちに言って契約解除の話をすると思うよ。」
「えっ、明日ですか!?」
直人「うちの大事な社員に手出したんだから当たり前でしょ!うちの社長、社員のことは家族だっていうぐらい大事だし、そういうのにはとにかく厳しいから!」
「えっと、なんかすいません、」
直人「だから、カレンちゃんは変なところで謝るんだから!もう謝らなくていいの!分かった?」
「はい」
話が終わって会議室を出ようとしたら、
直人「あっ!カレンちゃん!明日からは服装自由だからね!俺スカート見たいな!」
広臣「直人さん、それ言うとセクハラって言われますよ」
直人「しまったっ!」
「大丈夫ですよ(笑)」
会議室のドアを開けた瞬間、一瞬みんながこっちを見た。
でも私たちの楽しそうな様子を見てホッとした様子だった。
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作者名:LALA | 作成日時:2021年10月30日 19時