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広臣「あと今朝言おうとしてタイミング逃しちゃったけど、俺もORIONに行くの今日が最後だから。」
「えっ、それって私のせいですか?」
ガタンッ…
私は思わず勢いよく立ち上がってしまった。
直人「カレンちゃん落ち着いて。4月中旬頃からORIONとの契約は切る予定で話が進んでいたんだ。」
涼太「なんでですか?」
直人「まだ表沙汰にはなってないけど近々倒産するっていう噂でねー」
「あのORIONがですか?」
直人「事の発端は最近情報漏洩があったみたいなんだけど、どうやらその漏れた情報の中にかなりヤバイのも含まれてたらしくて、倒産するかもって業界内ではちょっと有名になってるんだ。」
涼太「すぐに契約切らなかったのなんでですか?」
広臣「さすがにORIONとの契約切るとうちにも少なからずダメージがあるだろ?だから、俺たちがORIONの変わりになる会社をずっと探していたんだよ。」
「あっ…だから、みなさん忙しかったんですね…」
入社してすぐ登坂さんを含むみんなが凄く忙しそうだった。
(営業部ってこんなに忙しいんですね)
広臣(今は特別、夏までには終わるよ)
って言ってた。
直人「みんなが頑張ってくれたんだよ。みんなたくさん契約取ってくれたし、臣なんてORIONより凄いところと契約はしちゃったもんね!」
「どこですか?」
広臣「SCARLETだよ」
涼太「マジっすか!?かなり有名なところじゃないですか!」
広臣「あそことは元々親交はあったけど契約はしてなかったんだ。ダメ元で口説いたらOKしてくれたんだ。」
「やっぱ登坂さんって凄い人ですね…」
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作者名:LALA | 作成日時:2021年10月30日 19時