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駅で待つこと10分。
名前を呼ばれて声のする方を向けばこっちに向かって走ってくる今市さん。
「忘れ物ありましたか?」
隆二「うん!時間大丈夫だったら夜ご飯食べてく?疲れてたら帰るけど。」
今市さんはふと私の足元を見た。
今日はプライベートだからと思って仕事の時よりも少し高めのヒールを履いていた。
「大丈夫です!たくさん歩いてお腹空きました!食べていきましょう!」
隆二「じゃあ、俺のオススメでもいい?臣とよく行く所なんだけど、ピザがめっちゃ美味しいんだ!」
「ピザ好きです!」
場所は会社の最寄り駅の近くだった。
「なんか休日にこの辺来るの初めてです。」
隆二「そうなんだ。俺は臣と休日も飲み行ったりするからよく来るよー」
「登坂さんの家はこの辺なんですか?」
隆二「俺たちとは逆方向でこっから電車で15分ぐらい!」
「じゃあ、ここだとちょうど真ん中で待ち合わせしやすいですね!」
隆二「そうそう!それに主要駅だから俺や臣たちの最寄り駅よりもたくさん飲む所も食べる所もあるし!」
お店に着いた時はまだ19時前だったから人も少なかった。
隆二「じゃあ、かんぱーい!」
「あっ、ココは私も払いますからね!」
隆二「じゃあ、割り勘ね?」
「はい!」
相変わらずお酒のペースが早い今市さん。
そしてすっごい美味しそうに食べてる。
なんかその姿を見て笑顔がこぼれた。
隆二「ん?どうしたの?」
「わんぱくに食べてるなーと思って(笑)」
隆二「食べるの好きだからね!」
「それに……」
隆二「……」
「はい、取れました!」
隆二「えっと、」
「ミートソースついてましたよ?」
隆二「うわっ、俺めっちゃガキじゃん!」
「そうですか?私は美味しそうに食べてるの見ると幸せな気持ちになりますよ?」
隆二「カレンちゃんって亜嵐の言う通り本当に自然ものなんだね…」
「ん?」
隆二「なんでもない!食べよう!飲もう!」
「はい!」
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作者名:LALA | 作成日時:2021年10月30日 19時