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隆二「俺ね、頑張る子は好きだけど、無理する子は好きじゃないなー。カレンちゃんは十分頑張ってるよ。だから、さっきみたいな顔しないでいつも通り笑っててほしいな。」
「今市さん…」
隆二「ほら、俺だって笑えるよ？」
そう言ってニャンちゅうスマイルを見せてくれる。
なんでだろう。
今市さんの言葉って私の心の中にスッと入ってくる。
それに今市さんの笑顔見てたらなんか嫌なことも全部吹っ飛んじゃう。
「私、午後も頑張りますっ！」
隆二「そうそう！その顔！やっぱカレンちゃんは笑ってた方が可愛いよ！じゃあ、俺先に行くね！」
……なんで今、頭ポンポンしたんだろう。
それって恋人同士がやることじゃないの？
デスクに戻った私は少しパソコン作業をしてからORIONに向かうため鞄を持って席を立った。
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「気持ち悪い…っ、」
会社に戻った私は更衣室に向かった。
スカートからパンツに替えた。
そして何度も身体中を掻いた。
ORIONの社長に会うときは絶対にスカート。
これは社長に言われたから。
そして社長は私のスケジュールを把握している。
なぜなら私が教えているから。
まぁ、言ってしまえば脅されてるだけなんだけど。
気持ちを落ち着かせて営業課に戻ったのは会社に着いてから30分後のことだった。
「登坂さん、これ預かってきた資料です！」
広臣「おー、ありがとう。そういえばさっき商品開発部のメンディーが探しに来てたよ？」
「あっ！昼過ぎに呼ばれてたの忘れてました！」
広臣「急ぎじゃないから時間ある時に来てって言ってたよ。」
「じゃあ、今から行ってきます！」
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作者名：LALA
| 作成日時：2021年10月30日 19時
