臣くん ページ9
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マイ「かれんー、これ剛典に返してきてくれる？」
「CD？」
マイ「うん！今日返す予定だったんだけど、私これからイントラの代理しなくちゃいけなくて…」
「分かった！」
マイちゃんは慌ただしく行ってしまった。
「剛典くん、今いるかなー」
私はCDを持って三代目のスタジオへ。
音が聞こえるから誰かはいるっぽい。
聞こえてるか分かんないけどノックをしてからドアを開けた。
そこには一人床に座ってる登坂さんがいた。
「あの…」
広臣「どうしたの？」
「マイちゃんに頼まれて剛典くんにCD返しに来たんですけど…」
広臣「もうすぐみんな来るから待ってれば？」
「じゃあ、そうします…」
待ってるとは言ったけど、どうしていいか分からずその場に立ってると、登坂さんは笑いながら“こっちにおいで”と言ってくれた。
少し距離を開けて登坂さんの隣に座った。
広臣「なんか遠くない？」
「お気になさらず…」
広臣「変なの(笑)」
あっ、登坂さんが笑った。
可愛い。
広臣「今日は練習？」
「はい。マイちゃんはイントラの代理頼まれちゃったから3人だけで練習。登坂さんたちもですか？」
広臣「うん。次の新曲のリハだよ。」
「登坂さんたち大忙しですもんね。」
広臣「広臣」
「えっ？」
広臣「俺の名前、広臣」
「知ってますけど？」
広臣「登坂さんじゃなくて広臣って呼んで。他のみんなは名前で呼んでるじゃん。」
「えっと…」
広臣「ほら、言ってみて」
「ひ、……お、臣さん、…」
広臣「“臣くん”ね」
「あっ、はい…」
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年3月21日 21時
