遊ばれたのは私だ ページ7
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“俺の隣でニコニコ笑ってればいいんだよ”
“俺の前で泣くな、鬱陶しい”
“お前みたいなガキ、本気になるわけないだろ”
“会いたいとかしつこいんだよ”
“お前なんか最初から遊びだったんだよ”
「またか…」
目覚めは最悪。
たまに昔の夢を見る。
忘れたはずなのに、こうやって夢を見るとまた思い出す。
思い出す度、私は臆病になって前に進めなくなる。
「おはよう、」
マイ「おはよう…って、久しぶりに夢見ちゃった？」
「分かる？」
マイ「うん、顔に出てる。」
高校生になって初めて付き合った彼氏。
同じEXPG生で歳は4個上。
しばらくして彼が他の女の子とキスをしている所を見た。
何かの見間違いだと思ったけど、何度も同じような光景を見た。
付き合って半年経った頃、私は彼に問い詰めた。
彼は認めた上に、私は“遊び”だったと言われた。
凄く辛かったし苦しかった。
そんな時、私を支えてくれたのはマイちゃんたちと直人さんだった。
マイ「直人さん心配してるよ。“うちの妹は一生恋できないのかー！”って。」
「いつかはできるんじゃないかな？」
マイ「啓司さんが知ったらヤバそう」
「うん、だから絶対秘密ね」
直人さんが知ってるのはたまたま…本当にたまたまフラれてるところを目撃されただけ。
マイ「直人さんもずっと気にしてるよ？“アイツと関わる機会あったのに気付けなかった”って。」
「別に直人さんのせいじゃないよ。信じた私がバカだったんだよ。」
マイ「好きな男のことは信じるでしょ。かれんは何も悪くない。」
マイちゃんたちは嘘ついてたあの男が悪いと言う。
それでも私は信じた自分がバカだと思ってしまう。
あんなに辛い思いをするならもう二度と恋なんてしない。
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年3月21日 21時
