LANTANA (ページ37)

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報告～HIRO～ページ37

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HIRO「で、話って何かな？」

目の前にはいつものように優しい顔をしているHIROさん。

対照的に私はすっごい緊張しててきっと顔が強ばっている。

話を切り出したのは隣には座っている臣くん。

広臣「かれんと付き合っています。今日はその報告に来ました。」

HIRO「……いつからだ？」

広臣「1週間前です。HIROさんがお忙しかったのでご報告遅くなってすいません。」

HIRO「そうか…」

「あ、あの、」

HIRO「かれんは黙っててくれるか？」

「はい…」

そう言った時のHIROさんの顔はさっきよりも険しくなった。

やっぱり認めてもらうのは無理かな。

HIRO「かれんは俺からしたら娘みたいなもんだ。俺に報告しにきたってことは本気なんだろうな？中途半端な気持ちじゃないだろうな？」

広臣「はい、本気です。中途半端な気持ちで一緒にいるわけじゃありません。」

HIRO「かれんを傷つけるようなことしたら許さないからな。」

広臣「それじゃあ…」

HIRO「認めるよ」

広臣「ありがとうございます！」

「ありがとうございます」

HIROさんはいつの間にかいつもの優しい顔で私に言った。

HIRO「かれん、登坂なら信じて大丈夫だぞ。」

「はいっ…」

そのたった一言で、HIROさんは私の昔のことを知っていると確信した。

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広臣「緊張したー」

「余裕そうに見えたけど…」

広臣「内心バックバク！HIROさんには報告したから外でもデートできるね。」

「そんなことしたらすぐ撮られそうだけど…」

広臣「そうなったらそん時考えればいいでしょ」

「臣くん軽すぎる…」

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