バレンタインデー ページ18
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「あの、これバレンタインのチョコです」
広臣「えっ、マジで？」
「クリスマスの日のお礼してなかったんで…」
広臣「お礼なんていいのに」
私は臣くんに手作りのチョコをあげた。
クリスマス一緒にいてくれたお礼と、私がチョコをあげたかったから。
下を向いているとポンッと頭に乗ったあたたかい手。
「えっと…」
広臣「ありがとう、めっちゃ嬉しい」
「美味しいかは分かんないけど…」
広臣「練習終わったら食べるね」
そう言って臣くんは手を振って歩いて行った。
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マイ「へー、臣さんは特別かー」
「えっ、何が？」
マイ「さっき見ちゃったー！臣さんにチョコ渡してるところー！」
リサ「マジ！？チョコ！？」
サクラ「ってことは臣さんのこと好きなの！？」
「好きじゃない！」
私が全力で否定するのをみんな面白がっている。
別に好きじゃないのに。
ただお礼をしただけなのに。
マイ「いつからそんな仲良くなったの？」
「クリスマスの日から…」
臣くんの笑顔を見たり、臣くんに触れられると胸がギュッてなる。
ピロン…
家に帰ってお風呂にも入ってソファーでのんびりしていたとき。
臣くんからLINEが届いた。
臣くんチョコめっちゃ美味しかった!また作ってね!
そのメッセージを呼んで私の口角が上がったのも心があったかくなったのも私だけの秘密。
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年3月21日 21時
