クリスマス ページ16
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“お前なんか最初から遊びだったんだよ”
今日はクリスマス。
目覚めは最悪。
なんで毎年同じ日に同じ夢を見るんだろう。
·······
仕事が早く終わっていつものお店で三代目のみんなとクリスマスパーティー。
広臣「送ってくよ」
「ありがとうございます…」
タクシーを待ってると私は人混みの中で見つけた。
相手も私に気付き、すれ違うときに小さな声で言った。
“どうせまた2番目だろ”
「っ……」
広臣「かれんちゃん、タクシー来たよ？」
「あっ、はい…」
私は臣くんにマンションまで送ってもらった。
臣くんにお礼を言って家に帰った。
真っ暗な部屋の中、私は泣いた。
ピーンポーン…
インターホンが鳴った。
モニターを確認すると、
「…なんで、」
広臣「忘れ物あったよ。開けてもらってもいいかな？」
オートロックを解除して、しばらくすると玄関のインターホンが鳴った。
確認してから開けると目の前には臣くん。
「なっ、」
広臣「一人で泣かないで」
気付けば私は臣くんの腕の中にいた。
すぐに離れようとしたけど、臣くんは離してくれない。
さっきよりも強く抱きしめられる。
広臣「やっと見れたかれんちゃんの本当の顔…」
「何言って、」
広臣「俺には隠さないで。今は俺しかいないから、このままだったら見えないから、だから…泣きたいなら泣いていいんだよ。」
臣くんの言葉を聞いて私の中で何かが切れた。
私は臣くんの腕の中で泣き続けた。
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年3月21日 21時
