LANTANA (ページ14)

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魔法のお菓子ページ14

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hiroomi.

広臣「はぁ…」

今年も多忙な俺たち。

新曲もヒットが続き、嬉しいことにたくさんの仕事が入ってくる。

仕事があるのは嬉しい。

ただ最近は少し疲れたなーと思う。

たまにこうやって一人になって空を見上げる。

それだけで少しだけ楽になる。

だから、今日も夕暮れの空を眺めていた。

「臣くん…？」

ふと聞こえた俺の大好きな声。

視線の先を変えればそこには俺の大好きなかれんちゃん。

そして俺の顔を見たかれんちゃんは今まで誰も言わなかったことを言った。

「少し…疲れてますか？」

広臣「分かっちゃった？」

どうして彼女は気付くんだろう。

どうして彼女は弱った俺のことが分かるんだろう。

そう思ってるとそっとテーブルの上に置かれた手作りクッキー。

「レモンナッツクッキーです。元気になれる魔法のお菓子です。」

広臣「魔法のお菓子…」

「私は元気になったんで、余り物ですけどあげます！」

かれんちゃんが持っていたってことはかれんちゃんも疲れてたってことかな。

「そのクッキー今まで誰にもあげたことないんです。臣くんには特別にあげます！」

広臣「ありがとう」

かれんちゃんは俺の大好きな笑顔でそう言った。

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