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広臣「風呂あいたよ」

「ありがとう」

仕事が終わって帰る家は同じ。

付き合ってすぐ同棲を始めた。

一緒に暮らすようになってもうすぐ3ヶ月。

昔は一緒に風呂にだって入ってたのに付き合った途端それもなくなった。

あっ、ちゃんとキスはするし愛し合ってるけど、なんか違うんだよなー。

「広臣？」

広臣「あっ、あがった？」

「うん」

気付いたら風呂から上がっていたカレン。

眠いといって俺をおいて寝室へと歩いて行くカレンのあとを追った。

ベッドに横になったカレンを抱きしめる。

寝る時はいつものこのスタイル。

広臣「俺のこと好き？」

「どうしたの、急に」

広臣「俺の愛、伝わってる？」

「十分すぎるほど伝わってるよ」

広臣「俺にはカレンの気持ちが伝わってこない時があるっていうか、最近たまに分かんなくなるんだけど」

「……」

広臣「なんで黙るの？」

黙ったまま俺の顔を見ようとしないカレンに少しイラッとして、俺は両頬に手をおき、無理矢理俺の方を向かせた。

広臣「……なんで泣いてんだよ」

目が合った瞬間、“傷付けた…”そう思って少し焦った。

すぐに謝るけど、俺以上に謝ってるのはカレン。

「私が悪いの、広臣は何も悪くない、だから謝らないでっ…」

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