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「登坂さん、離れてください」

広臣「いーじゃん、ちょっとぐらい」

「私、仕事中なんで」

広臣「俺、休憩中」

「……」

リハの休憩中。

みんなが好きに過ごす中、俺も好きに過ごす。

部屋の端っこの方で椅子に座って資料をチェックしてるカレンを後ろから抱きしめる。

本人は仕事中だからと嫌がってるけど、俺は休憩中に休憩して癒されてるだけ。

カレンを抱きしめたままスマホを触ってると、突然“あっ！”と声を出して立ち上がったカレン。

思わずバランスを崩して尻餅をついた俺。

「あっ、登坂さん、ごめんなさい」

剛典「臣さん、だっさ！笑」

健二郎「あー！今の動画撮っときゃよかったー！」

ELLY「俺撮ってたよ～、見る？」

健二郎「見る！！！」

メンバーに笑われる中、カレンは一言俺に謝ってスタジオを出ていった。

隆二「ねぇ、臣とカレンちゃんって本当に付き合ってる？」

広臣「当たり前だし」

隆二「なんか付き合う前より臣に対してドライじゃない？」

なぜか付き合ってから仕事中はドライになってしまったカレン。

まぁ、元々仕事とプライベートは別ってタイプだったし、仕事ん時はテキパキと動くタイプ。

そしてちょっとドライな部分があったけど、それに磨きがかかってしまった。

そんなの磨かなくていいんだけどな。

直人「ていうか、逆に臣は付き合ってから、カレンちゃんにベタベタし過ぎじゃない？」

直己「確かに」

広臣「向こうが来ないからこっちからいかないと」

直人「なんだそれ(笑)」

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