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「目が覚めた時に見たのはお母さんと弁護士の人だった。」

広臣「弁護士？」

「私が知らない間にお母さん相談してたみたい。私も今までのことを話して、あの人は捕まったの。」

広臣「そんな簡単に捕まるもんなの？」

「私、怪我してるし、医者の診断書もあった。
あと、私DVされてるって分かった日から日記つけたりケガしたところ写真に残してたりしてたから。」

広臣「日記は分かるけどよく写真に残してたな」

「運が良いのか悪いのか分かんないけど、学生の頃、友達が彼氏にDVされてて。その時に色々知ったんだ。」

広臣「そっか。」

一通り話し終わったあと、少しの沈黙が流れた。

そして小さな声で話し始めた。

「まだ…私のこと愛してる？」

広臣「愛してる」

「まだ傷治ってないけどそれでも愛してる？」

広臣「どんなカレンも愛してるって言っただろ？」

「…広臣に言われてからずっと我慢してたの……私、泣いてもいい？」

俺は笑ってそっと腕を広げた。

ゆっくり俺の腕の中に入ってきたカレン。

抱きしめればすぐに聞こえてくる泣き声。

それはこの間、電話越しに聞こえた泣くのを我慢するような小さな声ではなく、今までの我慢していまものを全部出すかのようにな大きな泣き声だった。

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