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広臣「カレン、その顔…」

「ひろ、おみ……」

いつもマスクで隠れていたマスクの下は青く痛々しい痣と真新しい赤い痣があった。

「今日は、来てくれた…」

広臣「えっ？」

「この間も、一番最初に頭に浮かんで顔が見たかったのは広臣だった…」

広臣「カレン…」

「今日は一番最初に見れてよか、った……」

広臣「おい！カレン！」

俺の腕の中で意識を失ったカレン。

すぐに岩ちゃんが呼んでくれた救急車が到着し、俺たちは病院に向かった。

『立花さんの付き添いの方は、』

広臣「俺たちです」

『こちらへ』

医者に案内されたのはカレンが眠ってる病室。

『立花さんとはどういったご関係でしょうか』

広臣「俺たちのマネージャーです」

『失礼ですが、彼女に手をあげたのはあなたたちですか？』

広臣「違います。彼女の旦那です。」

『そうですか。これは警察に言うべきです。配偶者の暴力は立派な犯罪です。彼女の体にはたくさんの痣があります。中でもお腹にある痣は内出血してるものも多く酷い状態です。普通こんな状態で生活なんて出来ませんよ。』

隆二「そんなに…」

広臣「彼女は旦那からのDVが嫌で離婚すると言ってます」

『それは当事者だけでは絶対に出来ません。話し合っても暴力を奮われて同じことの繰り返しです。きちんと警察に話し、弁護士を交えて話を進めない限り絶対に離婚は出来ません。』

この時、俺たちは、カレンが離婚するのがどれだけ大変なのか初めて知った。

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