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岩ちゃんの後ろから出てきて男の方へ歩き出すカレン。
俺は咄嗟にカレンの腕を掴んだ。
広臣「行くな」
「登坂さん…」
『おい、俺の女に勝手に触んな』
隆二「少し落ち着いたらどうですか？」
『お前もさっさとこの汚い手、離せよ』
隆二「離しません」
だって、これ絶対行かせたらダメなやつじゃん。
この男の雰囲気と怯えてるカレンを見れば分かる。
「今市さん、手を離してあげてください」
隆二「でも、」
「大丈夫です、本当に大丈夫ですから。ダイスケ、帰ろう。」
隆二が手を離した瞬間、男はカレンの手を無理矢理掴んで歩いていった。
隆二「追いかけよう」
剛典「あれ絶対ヤバイですって」
広臣「待って、壱馬に聞いてみる」
俺は壱馬に電話をかけつつ二人のあとを追う。
電話が繋がったと同時に二人がタクシーに乗り込むのが見えた。
俺たちもタクシーに乗り、二人が乗ったタクシーを追うことになった。
広臣[もしもし壱馬？急で悪いんだけど、カレンの旦那ってどんな人？]
壱馬[えっ、姉ちゃんの旦那？あれ、姉ちゃん事務所では結婚してること黙ってるって…]
広臣[俺らは知ってる。それより今さっき旦那が事務所に来てて、]
壱馬[えっ！？姉ちゃんは！姉ちゃんは今どこですか！？]
広臣[今は旦那と一緒に帰った。二人の雰囲気よくなかったから俺らも止めたんだけど一緒に帰っちゃって。]
壱馬[ダメです！すぐに止めてください！]
広臣[え、なに、どういうこと？]
壱馬[姉ちゃん結婚してからずっと旦那にDVされてるんです！]
広臣[はっ？マジで？]
壱馬[最近マスクしてるのも長袖なのも痣を隠してるからです！]
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年3月14日 22時
