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kazuma.

「分かってるよ。私は結婚しててやっていることは不倫で最低なことだって。でも、私はあの人に出会ってから毎日楽しいの。一人じゃないって思えたの。明日を迎えるのが怖くなくなったの。」

ママ「カレン…」

「お母さん、こんなどうしようもない娘でごめんね。壱馬、こんな最低なお姉ちゃんでごめんね。」

この時、姉ちゃんがこの間言ってた“道を踏み外すようなことをしたらどうする？”って不倫のことだったんだ。

壱馬「別にいいよ」

「えっ？」

壱馬「元々悪いのはダイスケさんなんやろ？姉ちゃんは何も悪くない。俺は姉ちゃんが笑ってくれたらそれでいい。その人が姉ちゃんを幸せにしてくれるなら俺はそれを応援する。」

「壱馬…」

ママ「不倫はよくないけど、正直カレンがやっと離婚に踏み切ってくれて安心してる。母親としてはやっぱり娘の幸せが一番よ。」

「お母さん…」

話が一段落したところであることを思い出した。

壱馬「ダイスケさんっていつまでこっちにいるの？」

「分かんない」

ママ「しばらくココで一緒に住んだら？」

「家まではバレてないと思うから大丈夫だよ」

壱馬「でも家出たのがバレてホテルまで来たんだからもっと警戒した方がええって」

「大丈夫だって。もしなんかあったらちゃんと言うから。」

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