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パーティーが終わったのは夜21時。

直己さんと健ちゃんとELLYは岡本さんの車で先に帰った。

「車取ってくるんでココで待っててください！」

直人「心配だから一緒に行こうか？」

「大丈夫です！」

俺たちが心配してるのは夜遅いのもあるけど、また変な人に声をかけられないか。

まぁ、でも、人もまばらになってきたから大丈夫だろう。

俺たちはそう思っていた。

剛典「遅くない？」

直人「もう15分は経ってるね」

隆二「電話も出ないよ？」

広臣「ちょっと見に行ってみるか」

みんなで地下駐車場に行くとすぐに車を発見。

でも、カレンはいない。

運転席のドア付近にはカレンが持っていたクラッチバックとブレスレットが落ちていた。

剛典「カレンちゃんは？」

直人「探そう」

みんなで駐車場内を探そうとしたら非常階段の方から“川村さん”という名前が聞こえた。

複数の声は俺たちの知ってる声。

急いで声のする方に行くと、壁にもたれて力なく座り込んでいるカレンがいた。

カレンの目からは涙が溢れ、その涙が溢れ落ちる頬はかすかに赤く腫れていた。

それよりもカレンの前に座り込んでる男とその男が発した言葉に驚いた。

壱馬「姉ちゃん！姉ちゃん！！！」

ここにいる誰もがカレンと壱馬を交互に見た。

何度か壱馬が名前を呼べばカレンはその声に反応した。

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