LINK (ページ2)

今日:6 hit、昨日:16 hit、合計:67,319 hit

2 ページ2

.

仕事帰り、行きつけのbarに行った。

夜遅くいつもなら誰もいないカウンター席に今日は先客がいた。

広臣「マスター、あの人モデルさんかなんか？」

『初めましてだよ。俺も気になって聞いてみたけど“一般人です”って言ってたよ。』

彼女は横顔でも分かるほどの“超美人”。

彼女を見た瞬間、俺の中で何かが激しく動き出した。

俺は自分のグラスを持ってその人の隣に座った。

広臣「一杯付き合ってくれない？」

「…いいですよ」

マスターに新しく酒を作ってもらって乾杯した。

そして俺はすぐに気付いてしまった。

彼女の左薬指に光る指輪に。

でも俺はあえてその指輪にはふれなかった。

広臣「ここ初めて？」

「はい、今日引っ越してきたばかりなので」

広臣「そうなんだ。今日何時まで大丈夫？」

「…それはここで飲むだけの時間ですか？」

広臣「それ以上望むなら期待に応えるけど？」

「……私のこと愛してくれますか？」

そう言った時の彼女の目はどこか寂しそうだった。

.

広臣「綺麗だな…」

ここは俺の家。

俺の隣で寝てるのはbarで会った彼女。

彼女の要望に答えて俺は彼女を愛した。

正直俺自身も彼女に触れたかった。

.