愛しい彼女 (ページ10)

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you.

マスター「そういえば鮫岡くんがカレンちゃんのこと気にしてたよ」

「えっ？」

マスター「最近見ないって」

「あー、バイトの時間ズラしてもらったりしてますから…」

マスター「なんか熱だして寝込んでから元気ないね。大丈夫？」

「大丈夫です！」

マスター「何があったか知らないけど今度一度顔出してあげて」

「はい…」

バイトの時間をズラしたのはわざと。

来る日はバラバラだけど、来る時間は決まって閉店間際の20時半。

いつもならラストまで働くけど最近は20時までにしてもらって早く帰ってる。

その理由は、鮫岡くんに会いたくないから。

会ったら私の好きが溢れるから。

好きがどんどん強くなるから。

諦めるって決めたからもう会いたくない。

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数週間前…

「…頭痛い……」

朝起きたら寒気＋頭痛。

なんとなく体もダルい。

昨日鮫岡くんに傘を貸してそのまま濡れて帰ってきたから風邪ひいたかな…。

すぐにお風呂には入ったけど鮫岡くんの学校から家までは結構距離があったからなー。

そんなことを考えながら私は倒れこむようにベッドに転がりそのまま目を閉じた。

ピーンポーン……

なんか遠くから音がする。

ゆっくり目を開けて、目が覚めていくとその音もハッキリ聞こえてくる。

音のなる方へ行き、鍵を開けてドアガードをしたままドアをゆっくり開けた。

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