愛しい彼女 (ページ49)

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電気を消して寝るっていうのにカレンはずっと喋ってる。

でも、俺は目をつぶってシカト中。

「ねー、まだ起きてるの知ってるからー」

鮫岡「……」

「風邪治ったらデート行こうね。あと、」

鮫岡「おい、いい加減にっ、」

寝返りを打ってカレンの方を向いたら、目の前にあるカレンの顔。

そして、柔らかい感触。

えっ、キスしてる？

鮫岡「おい、」

「好き」

鮫岡「……」

「私、鮫岡くんのことが好きだよ」

鮫岡「それ以上言うな」

「何回でも言う。好き、大好き。鮫岡くんのこと、誰よりも大すっ、」

カレンの頭に手を回し、グッと引き寄せ、キスをした。

何度かキスをした後、ゆっくり顔を離すとカレンは泣いていた。

鮫岡「…なんで泣くんだよ」

「うれしくてっ、」

鮫岡「嬉しい？」

「だ、だって、付き合って1ヶ月経つのに、鮫岡くん全然キスしてくれなかったんだもんっ。抱きしめてもくれないし、私はいろんなことしたいって思ってたのに、それは私に魅力がないからだと思っててっ…。」

あぁ、だから昨日カレンはあんなこと言ってたのか。

俺はそっと抱きしめた。

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