愛しい彼女 (ページ44)

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急にカレンが大きな声を出し、俺は突き飛ばされていた。

バランスを崩しその場に倒れた。

目を開ければ俺に覆い被さるように倒れてるカレン。

鮫岡「ってー、なんだよ、急に」

「ごめんね？大丈夫？」

鮫岡「大丈夫も何も急に突き飛ばすとか意味分かんねぇから」

「へへ、鮫岡くんが大丈夫ならよか、っ……」

鮫岡「カレン？」

急に顔をしかめたカレン。

風見「サメ、アイツや」

意味が分からなかった。

でも、男を見てその意味が分かった。

男の手には血がついたナイフ。

そしてカレンの左腕は切られた痕があり、血が流れていた。

鮫岡「上成、カレンを頼む」

上成「あぁ」

俺は上成にカレンを任せ、男に一歩ずつ近付く。

抵抗するためにナイフを振り回すけどそんなの俺には無意味。

蹴りでそのナイフを弾き飛ばした。

男「っ、」

鮫岡「二度と近付くな」

最後に男の顔面におもいっきり蹴りを入れた。

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先生「幸いにも傷は深くないので痕は残らないですよ」

「ありがとうございます」

すぐに近くの病院に行ってケガを見てもらった。

大きなケガじゃなくて良かったけど、カレンを刺したアイツ、次どっかで会ったらもう一発蹴り入れてやる。

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