愛しい彼女 (ページ1)

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鮫岡「ったく、めんどくせーな」

帰り道にどっかの高校の奴らに絡まれた。

まぁ、ザコばっかだっから全然対したケンカじゃなかったけど。

服についたホコリをはたき、その場を後にした。

『なぁ、行こうよー！』

「急いでるんで…」

『車だから送ってく！送ってく！』

前方方向にサラリーマンに絡まれてる女子高生がいた。

まぁ、俺には関係ない。

俺は絡まれてる女を助けるほど優しくもないし心が広いわけでもない。

横を通りすぎる時、なんとなく視線をそっちにズラした。

通りすぎてしばらくしたら俺の足は止まった。

頭より体が先に動いてた。

振り返り、来た道を戻ってた。

そして女の腕を掴んでるの男の腕を掴んで離した。

『いててて、なんだよお前！！！』

鮫岡「いい歳したオッサンが女子高生に手出してんじゃねぇよ。普通に捕まるぞ。」

『わ、分かったから、離してくれよっ』

手を離せばオッサンは走って逃げていった。

鮫岡「はぁ…マジで今日めんどくせー日だな」

オッサンの背中を眺めながら頭を掻いてると、

「あ、あの…」

鮫岡「あー、大丈夫だったか？」

「ありがとうございましたっ」

鮫岡「ていうかその制服、清那女子だろ。こんな時間に一人で何してんだよ。」

「バ、バイトの帰りで、」

鮫岡「清那ってバイトOKなんだ」

「は、はい、」

鮫岡「まぁ、気を付けて帰れよ」

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