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慎「没頭しすぎ」
「わっ、ごめん!」
付き合って5年。
一緒に暮らすようになって3年。
結婚して1年。
Aは結婚と同時に表舞台から姿を消した。
今は作詞や作曲を制作するソングライターとして活動してる。
ちなみに結婚する時に新しい家に引っ越した。
慎「詰めすぎて倒れて佐々木さんに怒られるの俺なんだからね?」
「ごめん、ごめん!初めてランペに歌ってもらうのだから気合い入りすぎちゃって(笑)」
Aのマネージャーだった佐々木さんは、今ではランペの敏腕マネージャーとなった。
もちろんAのことは今でも大切に思ってるしよくご飯にも行ってる。
“俺が言うよりも慎が言った方が聞く”ということから、グチグチ言ってた佐々木さんのポジションは今は俺の役割となってしまった。
慎「休憩しよ。Aの好きなホワホワのプリン買って来た。」
「えっ!?本当!?食べる!」
プリンって聞いた瞬間、俺をほっといて先にリビングに行ったA。
俺よりプリンかよ。
「んー、美味しいー!」
慎「それ期間限定の味」
「さすが慎!分かってるね!」
慎「“期間限定”に弱すぎだろ」
「でも美味しいじゃん!」
目の前で美味しそうにプリンを食べてるAを見て俺も自然と笑みがこぼれる。
「ごちそうさま!これからも期待してるよ、パパ!」
慎「…パパ?」
「私もママ頑張るね!」
そっとテーブルの上に置かれた一枚のエコー写真。
それを見た瞬間、また笑みがこぼれた。
-end-
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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時