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慎「佐々木さん、Aは…」
佐々木「今、少し横になって休んでる。」
楽屋にいると佐々木さんだけが戻ってきた。
力矢「あの、さっきスタッフさんが言ってたことって、」
佐々木「あの二人はAのライブツアー帯同してたし近しいスタッフだったから当時のこと覚えてるんだろう。」
慎「教えてください。Aは、佐々木さんは、俺たちに何を隠してるんですか？俺たちに知る権利はないんですか？さっきのA見て自分が何も出来ないのは嫌です。」
佐々木「…まだ治ってないから公表するつもりはない。だから、他言無用だぞ。」
佐々木さんは深呼吸をして言った。
佐々木「Aな、パニック障害なんだ」
その言葉に楽屋の空気が重くなった。
佐々木「ちょうど新人賞獲ったあとからだよ、Aの様子がおかしくなったのは。最初は疲れと緊張から息苦しいだけだと思ってた。でも、頻度が増えて呼吸も上手くできなくなった。病院に行って調べてもらったらパニック障害って言われた。」
周りからの期待が大きすぎてそれがAにとっては不安材料となった。
“もっと頑張らなきゃ”
“もっと期待に答えなきゃ”
そう思うようになりその不安はどんどん大きくなってパニック障害を発症した。
バセドウ病もその流れでなった。
医師にもバセドウ病は治ってきてるから歌うことには問題ないと言われてる。
問題はパニック障害の方。
活動休止以来、歌うことからからもステージからも離れてたAにとって、ステージに一歩足を踏み入れるということがとても大きなことで勇気がいること。
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作者名：LALA
| 作成日時：2023年8月26日 18時
