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慎「えっ、ちょっ、A、大丈夫！？」
佐々木「慎！触るな！」
Aに手を差し伸べた瞬間、佐々木さんがそれを拒んだ。
そしてAの肩に手を置き、目線を合わせた。
佐々木「落ち着け、何も怖くないから」
そう言って鞄の中から何かを取り出しAの口の中に入れた。
佐々木「ほら、舐めるんだ」
「っ、」
佐々木「俺の声が聞こえるか？」
「(コクン)」
佐々木「なんの味か分かるか？」
「い、いち、ごっ、」
佐々木「そうだ。そのまま舐め続けるんだ。大丈夫だから。」
「む、り、だよっ、」
佐々木「大丈夫」
「こ、こわいよっ、歌えないっ、」
佐々木「歌わなくていい、今日は歌う日じゃないから」
今、目の前で何が起きてるのか分からなかった。
他のメンバーもステージ中央から近くに来てAの様子をうかがってた。
そんな中、あるスタッフの声が聞こえた。
スタッフ「Aちゃんまだ治ってないんだね」
スタッフ「でも当時に比べたらまだマシな方だよ」
慎「すいません、それ、どういうことですか？」
スタッフ「あれ、長谷川くん知らないんですか？てっきり仲良いから知ってるのかと思ったんですけど。」
壱馬「それって喉の病気のことですか？」
スタッフ「それじゃなくて、」
佐々木「何も言うな」
スタッフ「はい、すいません…」
佐々木さんに注意され、スタッフさんは舞台裏へ行ってしまった。
聞きたいことも聞けずに…。
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作者名：LALA
| 作成日時：2023年8月26日 18時
