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力矢「今日は楽しんでいってね」
「はい!ありがとうございます!」
さいたまスーパーアリーナのライブを見に来たA。
Aが俺たちのライブを生で見るのは今日が初めて。
勉強も兼ねてとのことで、リハも見て行くらしい。
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陣「リハーサルありがとうございました!本番もよろしくお願いします!」
RMPG「「「よろしくお願いします!」」」
リハが無事終わった。
Aは佐々木さんと一緒にアリーナの席に座り真剣な顔で見ていた。
俺はステージを降り、Aのもとへ行った。
慎「行こう」
「えっ?どこに?」
慎「ステージの上で写真撮るからAも一緒に」
「えっ、いいよ!私関係ないし!」
慎「いいから、いいから」
そう言ってAの手を引いてステージに上がる階段を上った。
慎「ほら、おいで」
「う、うん…」
一歩階段に足をかけた。
でも、二歩目がない。
慎「…A?」
佐々木「A、無理するな」
「だ、大丈夫、」
どこか様子がおかしい。
さっきまで笑ってたのに今は全然笑ってない。
凄い強ばってる。
陣「おーい!まこっちゃーん!写真撮んでー!」
慎「はーい!今行きまーす!ほら、行こう。」
「まっ、離してっ!!!」
俺はAの手を引っ張ってAをステージに上げた。
ステージに足が着いた瞬間、勢いよく離された手。
そしてAはすぐにステージを降りた。
その場に座り込んで呼吸がおかしい。
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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時