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「慎はさ、私と同じステージに立ちたい?」

慎「当たり前じゃん、昔からの夢だし。」

「もし、その夢が叶わないって言ったらどうする?」

慎「何か理由があって叶わないなら仕方ない。でも努力しないでその夢を諦めるのだけは許さない。」

「……」

慎「別にさ、同じステージ立つっていっても色々あるじゃん?アーティスト同士が理想だけど他にもバンド、ダンサー、スタッフ、色々あるじゃん。形は違えど同じステージに立つことができたらそれは“夢が叶った”になるんじゃない?」

「慎…」

慎「この世界にいる限りまだまだ先は長いんだから、焦らずゆっくり頑張ろうよ。」







俺がそういうとAは静かに涙を流した。







「慎、」

慎「なに?」

「アーティスト同士で夢を叶えるのが一番幸せだと思ってる。でも、今の私にはそれが出来ない、たぶんこの先も。でも、私、頑張るから、頑張ってみるから、だから…」

慎「俺がそばにいるから、Aを支えるから。だから、無理はしないで。一緒に頑張ろう。」

「うん、ありがとう、ごめんね、慎…」







なんでそんなに謝るんだろう。

この時の俺にはAの謝ってる本当の意味が分かってなかった。

俺が今まで言ってた言葉でAを傷付けていたと分かるのはもう少し先の話。





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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時

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