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慎「佐々木さん、Aの喉って…」
佐々木「完治はしないけど歌えないわけじゃないって言っただろ?」
慎「でも、今歌えてなかった、」
佐々木「2年も歌ってなかったら上手くいくわけない。ただ、Aの場合は気持ちがどうかってことだ。」
慎「気持ち?」
佐々木「自分が強くならないと歌えないってこと」
俺は佐々木さんの言ってる意味が分からなかった。
その後、何回かやってAは歌うことができた。
ブースから出てきたAはだいぶ疲れきってた。
佐々木「お疲れ」
P「全体的には昔よりも良かったよ」
「ありがとうございます」
P「でも、ココでその状態だったらやっぱり厳しいね」
佐々木「やっぱりそう思います?」
P「うん。もっと慣れないと。あと、ステージに立ってみるところから始めてみたら?」
「ステージ…」
P「怖いのは分かるけど少しずつ克服しないとまた前みたいにステージに立って歌うことはできないよ?」
「…頑張ってみます」
レコーディング部屋を出て、俺とAはリフレッシュスペースに行った。
慎「はい、お疲れ様」
「ありがとう」
俺は自販機で買ったお茶をAに渡した。
慎「疲れた?」
「なんかどっとね…はぁ、またステージに立って歌えるのか不安になってきた…」
慎「大丈夫だよ、練習したら絶対上手くいくから」
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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時