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1月中旬、俺と壱馬さんとAの3人でご飯を食べに行った。
食べに行ったっていうか、俺と壱馬さんがAの家にお邪魔してAの手料理を食べた。
壱馬「えっ、これ、めっちゃ美味いやん!」
「壱馬さんにそう言ってもらえると嬉しいです!」
慎「ねー、美味しいって俺もいつも言ってるんだけど」
「慎も嬉しいよ?でも、慎以外に作ることってないから新鮮だし普通に嬉しいじゃん?」
慎「俺以外に作んないの?」
「アメリカにいる時にマネージャーぐらい?」
慎「ふーん」
壱馬「デレデレすんなや」
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月が変わり2月12日
Aのデビュー5周年の日。
【アーティストの湊Aさんが日本に帰国し、活動再開のための準備に入ってると発表がありました。以前とは違う活動の形になるかもしれないが、前向きに音楽に取り組んでいるとのことです。】
そんなニュースが流れた。
メンバーが一斉にAにLINEし、俺のスマホに電話が来て、スピーカーでみんなと話をした。
メンバーもAも凄く楽しそうだった。
壱馬「活動再開の準備してるんやったら、一緒にステージに立てる日も近いかもな。」
慎「ですね」
俺は、俺たちは先のことを考えてウキウキしてた。
でも、それはAにとってはとても難しいことだって知るのはもう少し先の話。
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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時