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「ま、慎?」
慎「まだ余裕?」
「えっ?」
慎「さっきから余裕そう。でもこの距離はどう?」
そう言って顔を近付けた。
鼻が当たるほどの距離。
少し動けば唇が触れそうな距離。
俺から離れようとするAの手をしっかり掴む。
慎「逃がさないから。逃げたいなら全力で逃げたら?」
「っ、」
さっきまで余裕そうだったAも今は目を閉じ顔を真っ赤にさせてる。
あー、違う。
別にこんなA見たかったわけじゃない。
そんな可愛い顔されたら…
チュッ…
慎「可愛いAが悪い」
「っ…」
俺は我慢できず、もう一度Aにキスをした。
「…初めてなのにキス上手くない?」
慎「初めてなのにキス上手いとか分かるの?」
「なんとく上手いのかなーって思っただけだし…」
慎「俺分かんないからAがそう思うならそうなんじゃない?あっ、安心して。誰かにキスしたの初めてだから。」
「べ、別に誰もそんな心配なしてないしっ、」
慎「素直になった方が可愛いよー」
一気に立場逆転。
Aに転がされるよりも俺がAを転がす方が楽しい。
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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時